約221×135cm 厚さ 約1㎝（フサは含みません）素材ウール、地織りコットンイラン・マハラット 産1960年代に織られた絨毯です。★一人の織り子さんが、パターンなしで、思い描いたままに手織りで織ったものです。そのため、前半と後半でよく見るとついになっていない部分もあり、ディテールを見ていて発見もあり、美しい織物だと思います。★日本に持ち込まれるまで、イランのある家庭で大切に使われていました。花は全部つながっているデザインで、子孫繁栄、四角い外枠に入っているパセリの葉は、食べものに恵まれるようにの願いがこめられています。水めいた透明感をたたえる赤を背景に、茎をたわめてこぼれんばかりに咲き誇る大きな花々の房。淡いピンクと水色の花びらを膨らませた花冠はころころと丸い形で一斉に視線を捉え、赤い織り地のいちめんにほんのりと青白いような、優美なシルエットを浮かべています。 イランの古都イスファハーンの北西に位置するマハラットの町で1960年代に織られた絨毯です。太めに拠られたコットンのたて糸にウールの毛足をしっかりと織り詰め、充実した堅牢な手ごたえに仕上げられています。毛足そのもののボリュームがほっこりと厚みを生む毛並みは踏み込まれて馴染みあい、毛先も丸くなめらかな手触りになっていますが、傷みや補修跡は特にみられません。 四つのコーナーからは大きな花の輪郭が顔を出し、中心に浮かぶ小さめのメダリオンの内側もその周りのフィールドも、花弁を豊かに重ねる大小の花と細くしなやかな茎、くるりと巻いた三日月型の葉に優美に埋め尽くされています。花の茎をはじめ多くが深い藍色の線で縁どられた文様は光の加減で鏡のように艶めく赤にくっきりとその姿を際立たせ、ほの青く浮かぶ花とともに幻想的な美しさをたたえます。リビングにはもちろん、ダイニングセットの足元などにも。しっかりと落ち着いた質感が使いやすい、魅惑的な顔立ちの絨毯です。